応募は5月6日まで!インディーゲーム開発者のための大規模コンテスト『Google Indie Game Festival 2019』開催!

Google合同会社内で行われたキックオフイベント

小規模ゲームディベロッパーが開発したゲームを国内外へ発信することを目的に発足された『Google Indie Game Festival 2019』。本イベントはプラットフォーム側が開催するインディー向けのゲームコンテストで、開催は今年で2回目。応募作品の中から選抜されたTOP20タイトルは一般の方も試遊に参加するファイナルイベントで展示され、その後の審査員・一般投票を経てTOP3が決まっていく。

選出された20タイトルは、ファイナルイベントを経て3タイトルに絞り込まれる

『Google Indie Game Festival 2019』へのGoogleの力の入れようは、豊富なアワード特典からも伺える。Google合同会社 五十嵐氏によると、TOP20タイトルには以下の特典が付与されるという。

– 6月29日に開催されるファイナルイベントへの参加とゲーム展示
– Google Play フィーチャーへの掲載

TOP3タイトルにはこれに加え、以下の特典も付与される。

– 外国語翻訳サポート(ローカライズに掛かる費用をGoogleが負担するというもの)
– Playtime(Google Play主催のイベント、BEST OF授賞式イベント)への招待
– 最新のAndroidデバイス「Google Pixel 3」の提供
– 東京ゲームショウ2019 インディーコーナー展示エリアの提供

また、さらに規模が大きいのが企業賞だ。企業賞となる「ジャンプ賞」には最大で2タイトルが選出され、同社の持つIPと、ゲーム開発費1000万円が提供される。また、「avex賞」では同社が運営するコワーキングエリアavex EYEの一角が提供されるほか、2020年開催のBitSummitへの参加費が提供される。

応募期間とコンテストに適した作品について

五十嵐氏によるイベントの詳細発表

では、どのような作品が応募可能なのだろうか?一言で言えば、「2018年1月1日以降にGoogle Playで配信されたゲーム、もしくはAPKがGoogle Play Console上でベータ版として配信されており2019年9月30日までに正式配信される予定があるゲーム」だ。

応募は個人・法人を問わないが、法人格の場合は正社員が30人以下かつ非上場、そして日本に登記情報がある会社に限定される。友達同士でチームを組んでもいいし、会社の仲間と今から開発をスタートさせてもいい。

応募期間は2019年3月13日から2019年5月6日まで。これから開発を始める場合は、少なくともベータ版を5月6日までにアップロードするところまでを目標としよう。

審査ポイントは『Innovation / Fun / Design / Quality』の4つ。五十嵐氏によると「楽しいことはもちろん、ゲームとしての新しいチャレンジや革新性を感じさせるゲームを高く評価したいと思っています。Designは必ずしも”リッチなグラフィックが必要”という意味合いではなく、ユーザー目線で見てゲームデザインに合っているかが重要」とのこと。また、Qualityはゲームの足腰となる部分で、動作の軽快さやバグの少なさなども気を遣うべきポイントといえる。

4つの審査ポイントを心に留めよう

昨年のTOP20を招いた対談と “インディーゲーム業界の今” を語るパネルディスカッション

ここからは、昨年開催された『Google Indie Game Festival 2018』の様子が実際の参加者によって語られたパネルディスカッションを紹介する。

左からファシリテーターの安藤武博氏、わけん氏、木村祥朗氏、コトリヤマの椎根夫妻、Yuta Kusahara氏

Google Indie Game Festivalが他のイベントと大きく異なるのは、コンペティションという性質を持っているということ。「一般的なインディーゲームのお祭りは和気あいあいとしているイメージですが、Google Indie Festivalは他に比べて真剣度が高いと感じます」と語る木村氏に、Yuta氏も「抽選で選ばれた来場者の方も真剣な方が多く、ふらっと見に来てくれるというよりは審査員として責任を持って遊びに来て頂いているような感じがありました。開発者だけでなく参加者とも技術的な会話が出来たのは面白かったです」と同調。また、TOP20に選出されたメンバーは、Googleとのホットラインが出来たことも明かされた。

一方、持ち前の明るさを活かしたアットホームなプレゼンテーションから大きく花開いたのは『ねぇAI、本当の事がしりたい』を開発したコトリヤマの二人。椎根 佐綾氏は「プレゼンを見ていた記者の方が福島の自宅を訪ねて下さり、その後メディアに大きく取り上げて頂くという経験がありました。自宅でゲームを作っていたところから、プレゼンテーションという壁を乗り越えたことで、今まで届かなかった人たちに声が届きました」とコメント。

そして、本イベントを通じて活動が大きく好転したのは、昨年ジャンププラス賞を受賞したわけん氏だ。ドラゴンボールやBLEACHをはじめとする25作品もの集英社IPの許諾を得て、2019年1月31日に「ネコの大喜利寿司」をリリース。開発費1000万円のサポートだけでなく、リリース後も多くのサポートがあったという。

ネコの大喜利寿司 – Google Play


ジャンプ公式 漫画で大喜利 ネコの大喜利寿司 powered by 集英社
Google Indie Games Festival 2018 Top3に選ばれた「ネコの絵描きさん」を作った開発者が送る「ネコの〜」シリーズ第二弾!! 週刊少年ジャンプと公式にコラボ!

喜怒哀楽が1日に詰まったGoogle Indie Game Festivalについて、わけん氏は「僕にとってこのイベントは青春のようなものです。出展から審査、プレゼンと、これほど感情が揺さぶられるイベントは他にありません。まさに『インディーゲーム界の甲子園』のように感じています」と締めくくる。また、他の参加者も”新作が間に合えば今年も出展を行いたい”と語っていた。

その後は『インディーゲーム業界の今とこれからについて語ろう』と題して、それぞれ業界の異なる3社によるパネルディスカッションが行われた。

左からファシリテーターの一條貴彰氏、細野修平氏、伊東章成氏、鈴木幸二氏

登壇者は漫画業界、ゲーム業界、音楽業界、ファシリテーターはインディーゲーム開発者と四者四様。”日本のインディーゲーム作家が困っていること”という話題では、日本全国500件のインディーデベロッパーを周ったという伊東氏が「一番難しいのはプロモーションです。編集の視点や、プロモーターの視点を持ち込むことで状況が代わる作家は多く、具体的にどうサポートするかを考えるとGoogle Indie Game Festivalの仕組みはすごくマッチしています」とコメント。

また、avex 鈴木氏は、かつての音楽業界におけるメジャーとインディーズの違いは流通とプロモーションの2点だと説明し、その上で「今は開発した作品をすぐに全世界公開することは出来ますが、それをどう世の中に浸透させて行くかのノウハウやIP展開に関するインフラは我々も多く持っています。コラボレートしながら、インディーゲームのお手伝いがしたい」と語った。

また、昨年のジャンププラス賞がきっかけで、わけん氏の「ネコの大喜利寿司」をサポートした集英社 細野氏は、新人漫画家の発掘とゲーム作家のプロモーションに類似性があり、ノウハウが活かせることを指摘。さらに今年は「少年ジャンプ賞」として2作品まで1000万円の開発費サポートとIP提供が行われることを明らかにし、この背景について「昨年の結果を見たキャラクタービジネス室からも、ぜひ賞を出したいという事になりました」と説明。そのため、今年は集英社IPだけでなく、インディーゲーム開発者側でキャラクターを持っているところも対象になるという。

Google Indie Game Festival 2019に向けて―Google 五十嵐氏からのコメント

Q.今回Google Indie Game Festival 2019を開催する目的を教えて下さい。

五十嵐氏

Google Playの使命は「素晴らしいコンテンツを欲しているユーザーに、優れたアプリケーションをきちんとお届けする」ことです。プラットフォーム単体の幸せというのは存在しないため、ユーザー、そしてクリエイターを交えた三位一体として業界全体を盛り上げるために第2回も開催させて頂くことになりました。

Q.評価される『Innovation / Fun / Design / Quality』というキーワードがありましたが、より具体的にどういった作品像が評価の対象になるのでしょうか。

五十嵐氏

エンターテイメントの世界は多様性が鍵だと思っています。新しいものは必ず辺境から生まれるし、多数意見も最初は必ず少数意見です。これらをバランス良く支援して行きたいという哲学があるので、あえて絞り込むようなことはしていません。ただ、あえて言えばせっかくのIndie Game Festivalなので、他では見られないような冒険をしている作品が見てみたいという気持ちはあります。

Q.最後に、参加者へ向けてのメッセージをお願いします。

五十嵐氏

我々は本当にゲームが大好きですし、楽しいイベントにして行きたいので、皆様もあまり肩肘を張らずに、”ゲーム好きに作品を見てもらうんだ”という気持ちで参加をして頂ければ嬉しいです。プロモーションにGoogleを利用する、くらいの勢いでも全く構いません。皆様の参加を心よりお待ちしています!

Made with Unity - 2019年3月13日