『Unity探検隊』では、様々なシーンでのMade with Unityを広く紹介していきます。
第1回目にあたる今回、紹介するのは『Asset Forge』。
いわゆる「モデリングツール」あるいは「DCCツール」に類するスタンドアロンソフトウェアなのですが、なんとこれUnityで作られているんです。レゴブロックや積み木のように、オブジェクトを組み合わせる感覚で3Dアセットを作成することができる手軽さがその最大の特徴となっており、パーツをポチポチ組み合わせればあっという間に建物やお城、乗り物などが作れちゃうんです。
Some of the new features in #AssetForge 1.2 (releasing soon) include scrolling through objects and selecting multiple objects! pic.twitter.com/aAwfpyunr9
— Kenney (@KenneyNL) 2017年7月9日
書き出したモデルはOBJ形式あるいはFBX形式でエクスポートすることができるので、UnityだけでなくUE4やThree.jsのアセットにも使えますよ! OBJ形式のみのオプションですが、各ブロックがマージされた状態の単一モデルデータとして書き出すこともできます。それによりゲームオブジェクトが増えることを回避できるわけですね。
Asset Forgeは現在、Windows、Mac、Linux版が用意されており、20ドルでお買い求めいただけます。プリセットブロックが追加されたDelux版は40ドルです。自分で作ったブロックの組み込みが可能なので、コミュニティが発達すれば多くのカスタムブロックがシェアされるかもしれません。
と、良い部分を紹介しましたが、使用する上でいくつか気になる部分もあります。まずシンプルなインターフェイスのわりに動作がやや重いこと、Undo/Redoができないこと、それからパーツのプリセットもまだまだ少ないし、機能も必要最小限しかありません。ただし、最初のリリースからかなり早い頻度でアップデートされており、ベータ版の文字が取れる頃にはこれらの問題は解決されているかもしれません。
以上、Unity探検隊員池和田がお届けしました。