作る人の言葉に、耳を傾けよう “Unity Developer’s Delight”

作る人の言葉に、耳を傾けよう “Unity Developer’s Delight”

こんにちは、Unityの池和田です。

今年の3月にMade with Unity日本版をスタートして以来、多くの開発者さんにお会いし、インタビューを行ってきました。その回数は20を超えており、活躍されているフィールドもゲーム開発者に留まりません。最近では、医学者である金先生にお会いし、改めてUnityというソフトウェアの広がりや可能性を感じました。

インタビューについて、思うことがあります。
素晴らしい作品を作っている人の話は、ほぼ例外なく面白いのです。それは時に人を感化し、涙を誘い、高揚させる。つまりそれ自体に力があり、エンターテイメントなんです。良いゲームを作るにはどうしたら良いのやら‥‥とお悩みの方には「とりあえず面白い話ができるようになればいいよ。」と無責任に言いたくなるくらいなのです。ただ、いかんせん文字に起こす以上、その空気感までを伝えることは難しいのです。何かしら失われてしまうものがあるのです。Made with Unityを運営する上で、語る人の熱や面白さをどのように伝えれば良いのか、それを考えた末、だったらオフラインのイベントを行ってみようと思い立ちました。それが今回のイベント、Unity Developers Delightの発端です。

開発者の方々に、自分たちの言葉で作品の魅力を語っていただくこと。それ自体に感情に揺らぎを与える力があること。みなさん、ぜひそれを感じに来てください。今回登壇していただく10人の方々は、各々のフィールドは少しずつ違えど本当に面白い作品を作られている方々です。

我々の主催するUnityインターハイで2連覇を達成しただけでなく、16歳ながらなんとU-22プログラミング・コンテストで経済産業大臣賞受賞を受賞してしまった西村さん。『エース・オブ・シーフード』制作の舞台裏が夜のニュース番組でも取り上げられたNussoftの大貫さん。詩的なゲーム『ひとりぼっち惑星』がSNSを通じて爆発的人気になってしまったところにょりさん。どこまで本気か冗談かわからないゲームを量産し続けるksymさん(彼のプレゼンは本当に必見です)。XVIのアートを牽引し、常に新しい表現を追求しているMuroさん。多くのVR開発者からリスペクトを受けるchiepommeさん、Made with Unityのストーリーが恐るべきPV数を叩き出してしまった『アカとブルー』の藤岡さん、インディとは思えないクオリティのゲームをほぼ一人でまとめあげた『MONOTO-SITUATION』の阿部さん、謎に満ちたゲームを開発し続けるthaの山さん、そしていかなるツールでも自分の作品にしてしまう孤高のアーティストQubibiさん。

この方々が一堂に会するということに、僕はとても興奮しています。

なお、今回のイベントはDemoDay.TokyoおよびTokyo Indiesという2つのイベントから強く影響を受けています。Tokyo Indiesは月に一度渋谷で開催されるインディゲーム開発者によるインディゲーム開発者のためのミートアップイベントで、年齢国籍を問わず、毎回素晴らしい方々によるプレゼンテーションが行われています。DemoDay.Tokyoは海外デモシーンの自由な空気を東京に伝えるイベントで、現在はお休み中ですが、再開されることを心待ちにしています。

イベント詳細:
http://events.unity3d.jp/developersdelight/

池和田 有輔 - 2017年11月30日