こんにちは、ゲーム作家のIchijoです。近年日本では様々なインディーゲーム開発者のためのイベントやコンテストが行われています。本コラムでは、2018年の夏~秋に予定されているイベントをご紹介いたします。出展募集中のイベントもありますので、開発者の皆様はぜひ出展のご検討やゲーム開発ロードマップ作りにお役立てください!
日本一ソフトウェアが主催する、ゲームファン向けイベントです。会場は岐阜になります。
第一回目からインディーゲームの展示コーナー「インディー通り」を併催しています。
http://zentame.com/event.html?p=indie
昨年参加した人からは、協賛企業の出し物が目的で来た家族連れや、女性のゲームファン等も多かったと聞きました。開発中のインディーゲームを幅広い年齢層方に触ってもらいたい方にお勧めです。出展応募締め切りが6月30日に迫っております!
中部エリアでインディーゲームに触れるイベントはなかなかレアですので、岐阜・名古屋周辺にお住まいのゲームファンの皆様もぜひご参加ください。
https://2018.cedec.cesa.or.jp/
日本最大級のゲーム開発者向け技術カンファレンスイベントです。場所は横浜です。
平日開催でチケットもそれなりのお値段がしますが、日本国内の最新のゲーム開発技術に触れることができます。GDCと比較するとインディークリエイターに関するセッションはまだまだ少ないのですが、今後に期待です。
メディアが語るインディーゲームPR術 「つくって半分、知ってもらって半分」
https://2018.cedec.cesa.or.jp/session/33
インタラクティブセッションでは、Made With Unity内でも紹介してる「ガンナーオブドラグーン」が展示され、開発者によるセッションも行われます。
ガンナーオブドラグーン ~竜と共に飛ぶ体感型VRの制作~
https://2018.cedec.cesa.or.jp/session/268
この「飛んでる、乗ってる」感は他では味わえません。ぜひ一度、体験してみてください!
ゲーム開発に関する幅広い知見を得たい方にお勧めです。プログラミング、映像、音声、ローカライズ、学術研究など、かなりの物量の情報に触れることができます。また、業界内で活躍されている方が登壇していたり、懇親会に来ていますので、自分の知見をさらに高めたいと思う気合のある方はぜひCEDECに参加してみて下さい。
韓国で開催されている大型インディーゲームイベントです。数多くのインディータイトルが世界各国から集まります。筆者はまだ参加したことがないのですが、日本や諸外国のクリエイターの評判がとても良いです。釜山エリアのIT振興として国からも大きな支援があるらしく、非常に画期的な場所になっています。
海外のイベントが気になるけれど、まだ参加したことがない方におすすめです。アジアのインディーゲーム事情はこれからどんどん盛り上がってくると思いますので、今後の開発活動の大きな参考になると思いますよ。
http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2018/exhibition/
おなじみ東京ゲームショウですが、今年もインディーゲームコーナーがあります。
http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2018/exhibition/exhibit/indie_games.html
ソニー・インタラクティブエンターテイメント社の協賛により、「Aタイプ」の小ブースは選考の上、無償で出展ができます。残念ながら公募は終わってしまったのですが、国内外のさまざまなインディゲームの展示を見ることができます。
TGSでは比較的新しい作品が展示されるケースが多いと思っています。また、ゲームショウという場の特質上、コンソールゲーム機向けの対応をしているタイトルがかなりあります。そういった開発者と直接交流したいクリエイターの方にお勧めです。
http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2018/exhibition/sown/
そして上記TGSと同時開催の形で毎年開催されているコンテストが「センス・オブ・ワンダー ナイト (通称SOWN)」です。今年の開催日は正式に告知されてはおりませんが、TGSビジネスデイの2日目に行われることが慣習となっており、おそらく今年も9/21に実施される見込みです。
「これまで見たことないような新しいゲーム体験を形作っているゲーム」がテーマのコンテストになります。普段皆さんが見ているインディーゲーム以上に奇抜で新しく、もしかしたらゲームの枠を超えた作品を見ることができます。
昨年の発表では、「Strange Telephone」がBest Experimental Game Award、「ACE OF SEAFOOD」がAudienceAward/Best Technological Game Awardを受賞しています。
非常に美しい映像のゲーム、独創的なギミックが特徴のゲームのほか、「これはゲームなのか?」という発表メインの作品もあり、非常に刺激を受けます。また、登壇者もエッジのきいたスライド資料を用意していることが多く、観客を大いに楽しませてくれます。エンターテイメント寄りの発表会が好きな方にお勧めです。
Made With Unityでも昨年の様子についてレポート記事がありますので、あわせてご覧下さい。
https://madewithunity.jp/info/sense-of-wonder-night-2017/
しばらく先の開催ですが、11/4の「デジゲー博」は、毎年8月に募集がありますので、今年も同時期に募集があると予想されます。また、来年2019/1/24の「Taipei Game Show」は、9月ごろから募集がスタートします。こちらも忘れずにカレンダーにメモをしておきましょう!
家でじっくり開発する期間も重要ですが、技術交流会で知見を広め、展示会出展で開発の区切りを作っていくことが作品完成の近道です。また、ほかのクリエイターの作品を遊んでみて刺激を得たり、同士を見つけることも創作には大事な要素です。ぜひ、いろいろなイベントに参加してみてくださいね。
(次回は9月末ごろ、「Late 2018」編としてお届けする予定です!)