夏休みに体験したい!ココノヱのトランポリンアトラクション『スペースホッパーズ』

スペースホッパーズ

Unityを使ったまちかどの作品を報告する「Unity探検隊」のコーナーです。

本日ご紹介するのは、夏休みシーズンにぜひ体験してほしいアトラクション。大都会・岡山に拠点を構えるデジタル・プロダクション『ココノヱ』が株式会社ナムコと共同開発した、トランポリンを使った次世代型アトラクション『スペースホッパーズ』。大人も子どもも楽しめる、宇宙レースをテーマにしたアトラクションです。

こちらのアトラクションを体験できるのは、千葉県幕張市・イオンモール幕張新都心に今年4月にオープンした、次世代型屋内アスレチックが集結する施設『TONDEMI(トンデミ)』にて。トランポリンやクライミングウォール、ロープアクティビティなど、世界中から集めたアクティビティを体験できる施設です。

『スペースホッパーズ』は、トランポリンの真ん中でジャンプすることで、宇宙レースを勝ち抜くゲーム。宇宙空間のジェットコースターを進んでいくような、躍動感が特徴。

トランポリンの真ん中で高く飛ぶとスピードが加速し、正しくジャンプするとコンボになって、高得点を取ることができます。沢山加速して周りのライバル達より速くゴールを目指せ!

トランポリンの下にセンサーを設置し、体験者がジャンプして着地した場所をセンシング(センシングにはArduinoを使った専用デバイスを作成し、Unityとの連携はシリアル通信で実装)。Unityではゲーム全体のデザインと、センシングされたデータをゲームにフィードバックする部分を作りました。トランポリン全体にプロジェクションマッピングを行うことで、没入感のある体験を演出しています。

開発画面公開!

開発を手掛けたのは、ココノヱのテクニカルディレクター、山田純也さん。プログラムは山田さん、岡田隆志さん、柳俊熙さんが担当。

開発初期段階。絵作り検証のための、ライティングやイメージエフェクトのモック画面。スペーシーな最終版とかなりイメージが違う。「ポップな色合いにしようとして迷走していた」(山田)

現在のイメージに近づいてきた段階。

開発当初はモデリングやUIなどが決定しなかったため、全て仮で進めていた。この段階は、ゲームとしての機能が一通り固まった頃。このあたりから一気に作りこんでいった。

モデリングした背景オブジェクトの馴染み具合を検証。

ジャンプポッド(ゲーム内でユーザーの足場になる場所)同士の接続ライン、ジャンプポッドの光具合、パーティクルなど、画面エフェクト検証中の画面。

コースをいつでも自由にアレンジできるように、コースを生成するエディタ拡張を作成した。

体験者が飛んだ位置や強さを簡易的に可視化したモニタ。

このほかにもココノヱさんは、ペーパークラフトで作るUFO型デバイスを使って、街の人間をどんどん捕まえる『ピーポーパニック!』など、ハイクオリティな創意工夫あふれるコンテンツをリリース。国内外から熱いラブコールを受けています。Made with Unityでもインタビューを公開していますので、是非ご覧ください!

Credit

Client ナムコ / Planner ナムコ、ココノヱ / Director 宗 佳広 / Technical Director 山田 純也 / Unity Engineer + Programmer 山田 純也、岡田 隆志、柳 俊熙 / Electric Engineer 柳 俊熙、長洞 龍生 / Designer 宗 佳広 / 3DCG Designer 山田 純也、柳 俊熙、蚊野 佳美 / Composer 宗 佳広、長洞 龍生

©NAMCO ©Coconoe inc.

齋藤 あきこ - 2017年8月16日